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ラーフとケートゥの位置がずれているように見える事象についての解説(true nodeとmean node)

最近、ラーフとケートゥに関して、2件のよく似たお問い合わせがありました。  「他で作成されたチャートのラーフとケートゥの位置が、 Jyotish-ONEによるチャート上のラーフとケートゥの位置と違います」 という内容です。 これは実際のチャートで調べてみると、 予想通り、「true node」と「mean node」という計算方法の違いによるものでした。 ラーフとケートゥは、地球から見た太陽と月の軌道(黄道・白道)の2つの交点のことです。 ちょうどそのポイント上に、太陽と月が位置すれば、蝕が起きるポイントとも言えます。 参考: Wikipedia月の交点 月の動きは現代においても、高精度に計算するのは難しい面があるぐらいなので、 コンピューターのない時代には、高精度な位置の把握は難しい面があり、 太陽と月の軌道計算によって導かれるラーフとケートゥの位置(経度)を正確に把握するのは、困難がありました。 そのため、正確な位置(true node)を算出する代わりに、 平均的な位置(mean node)を使用して、RaKeの位置を算出する、ということが通常でした。 Jyotish-ONEでは、 Swiss Ephemerisという天体計算ソフトを使用しており、 そこから導き出された高精度なラーフとケートゥの位置を使用しています(true node)。 そのため、meanとtrueの間で位置(経度)に違いがあり、 特に、星座の境界域にRaKeが位置するチャートの場合は、 「一つ隣の星座にずれる」という問題が生じることがあります。 Jyotish-ONEでは、監修の先生との協議の上、 true nodeを表示させております。 コンピューターによって高精度な計算ができる時代ですので、 天空上のより正確な位置を利用する形です。 ご質問いただいた2ケースにおいては、 どちらもやはり、trueとmeanの両方で確認したところ、 隣の星座に移動してしまう状況が確認されました。 「どちらが正しいですか?」という問いには、 「より正確なラーフとケートゥの位置はtrue nodeの方です」といったお返事はさせていただいております。 ラーフとケートゥは、奥が深いですね。

時刻修正ボタンの拡張を実装しました

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時刻修正のボタンについて、トランジットページのように、基本チャートページにも詳細モードを実装しました。 これまでは、基本チャートページでの時刻修正は、限られたボタンでしか行えませんでしたが、これからは「詳細化」のボタンを押していただくと、年や月単位での修正も行えます。よろしければどうぞご利用ください。