D9(ナヴァンシャ)のD1からの脳内把握方法

D9(ナヴァンシャ)をD1から脳内で把握する方法について書いてみます。
とても良いインド占星術の鍛錬になるので、お勧めです。

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【1ステップ目 星座内9領域の把握】

まず、惑星の度数を見て「これは四番目領域在住」「これは七番目領域在住」とすぐに見出せるようになるのが第一歩。

「3:20(10度の1/3)」の倍数で以下の9つの度数までの9領域を把握する。

  3:20(1),   6:40(2),  10:00(3)

13:20(4), 16:40(5),  20:00(6)

23:20(7), 26:40(8),  30:00(9)

この9領域の把握をすぐに把握できるようになるのが1ステップ目。

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【2ステップ目 在住星座の四元素把握】

その次は、惑星が在住している星座の四元素の把握。

「牡牛座だから地」

「天秤座だから風」

「射手座だから火」

「魚座だから水」

という感じで、四元素の把握をすぐにできるようになるのが2ステップ目。

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【3ステップ目 12星座内での四元素の始点把握(変動要素なし)】

その次に、四元素の始点を思い浮かべるのが3ステップ目。

火の星座の始点は牡羊座。

水の星座の始点は蟹座。

風の星座の始点は天秤座。

地の星座の始点は山羊座。


活動星座の4星座が全て始点となります。これが3ステップ目。

これは変動する要素がないので、3ステップとも言い難いですが、とりあえず慣れない頃はこれを思い出すのが3ステップ目。

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【4ステップ目 1〜3ステップからD9の配置把握】

最終ステップは3ステップ目の各元素の始点星座から1ステップ目で把握した「何番目の領域」という歩数分進めることでD9の配置が求められます。

あとは、このプロセスを繰り返して習熟するだけ😊

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【D9の割り出しを脳内で行う利点】

このD9の脳内把握で鍛えられる要素は

・どの星座がどの元素に属しているかが体感されてくる

・ある星座からの1〜9室の把握が非常に早く確実になる

・4つの活動星座が脳内に刻印される

などがありますね。


30度の星座の度数を9分割するから、四元素の活動星座から1〜9のハウスに分散する形で、ナヴァンシャはトリコーナの動きが基本の感じです。

脳内把握に習熟してゆくことで、インド占星術の素晴らしい基礎力向上となると思います。 


Jyotish-ONEなどのソフトに計算させるのは簡単ですが、
ぜひ脳内把握に習熟されることをお勧めいたします。

かくいう私もナヴァンシャ脳内把握を数ヶ月かけてマスターしようと思っています。

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【練習サンプル】

よろしければ以下のチャートで練習してみてください。


まずラグナですが、
・D1のラグナは4番目の領域で水の星座にいるため、蟹座から数えて4室の天秤座がD9ラグナ。

D1では魚座に惑星集中していますが、
・金星は5番目の領域で水の星座にいるため、蟹座から数えて5室の蠍座にD9では在住。
・ラーフは7番目の領域で水の星座にいるため、蟹座から数えて7室の山羊座に在住。
・太陽は9番目の領域で水の星座にいるため、蟹座から数えて9室の魚座に在住。
・水星も9番目の領域で水の星座にいるため、蟹座から数えて9室の魚座に在住。

D1の水瓶座に土星と火星が在住し、
・土星は7番目の領域で風の星座にいるため、天秤座から数えて7室の牡羊座に在住。
・火星も7番目の領域で風の星座にいるため、天秤座から数えて7室の牡羊座に在住。

D1の牡羊座に木星が在住し、
・木星は8番目の領域で火の星座にいるため、牡羊座から8室で蠍座にD9で在住。

D1で高揚する(もしくはムーラトリコーナの)月は
・月は2番目の領域で地の星座にいるため、山羊座から2室の水瓶座にD9では在住。

D1でケートゥは乙女座に在住し
・ケートゥは7番目の領域で地の星座にいるため、山羊座から7室の蟹座にD9では在住。

こんな感じです。
慣れれば簡単ですね!(?)

ではでは、楽しいインド占星術ライフを...🙏

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